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Posted by のらんば長崎運営事務局 at

2014年04月08日

タヒチの歴史・文明 9

タヒチの神話(ヒロの話)

タヒチには様々な神がいて、ヒロはその中の一人です。
人間に近い神様だったようで、『盗人の神』と言われています。

モーレア島の美しさに心を奪われたヒロが、島を盗もうと槍を投げたところ、刺さらずに通り抜けてしまったので穴が開いたという伝説があります。




またヒロは、ある時はボラボラの南の端にあるトゥープア島にやってきました。
また盗みを働くために…

ヒロは、先ず手始めにトゥープア島を盗んでやろうと、彼の愛鳥の雄鶏と一緒に島を掴んで大きなカタマリを切り、引きずって持ち去ろうとしました。
しかし、この時雄鶏と一緒だったのは間違いでした。
彼の盗みに対する不思議な力や大きなものを動かす能力は急速に衰え、日没から日の出までの間しか盗むための能力は使えなくなってしまいした。
ヒロは大いに怒り狂って、大切にしていたはずの雄鶏を殴りつけて、すさまじい勢いでパヒア山に打ちつけました。

この跡は、今でも見ることができるそうです。

夜の間しか力を使えなくなったヒロは落ちぶれて、ついには大切なカヌーさえ海に沈めてしまいました…

それ以来、ヒロが盗もうとして引きちぎった島は、トゥープアイティと呼ばれるようになりました。
そして、トゥープア島とトゥープアイティの間に沈んでいる平行な大岩は、「ヒロの(双胴)カヌー」と呼ばれています。

またトゥープア島の奥には、叩くと鐘のような音のする岩があり、これは「ヒロのベル」と呼ばれているそうです。


かつてヒロと彼の息子マラマは、「ティモラッア」というポリネシアに伝わるゲームでよく遊んだという伝説もあります。

「ティモラッア」とは、積み上げた石から1つを放り投げ、ココナッツの籠にその石を集めるゲームで、早く石を集めた方が勝ちとなります。

ヒロもマラマも力溢れる巨人です。
大きな石を次から次へと放り投げていました。
しかし若いマラマの方が早く最後の石に手をかけていました。
怒ったヒロは、マラマの持っている石を蹴り飛ばし、石はなくなってしまいました。

マラマは、それ以来ヒロと「ティモラッア」をしなくなりました。
しかし、この時に2人が放り投げた石は、そこら中に散らばっていて、今でもそのあたりは、「ヒロのティモラッア場」と呼ばれています。
  

Posted by NOANOA 長崎校 at 00:26Comments(0)タヒチについて